児童文学・小説

莉緒と古い鏡の魔法

2021年5月10日発売
香坂理・作、結布・絵
定価

人を惑わす妖しいチャームから、莉緒は大切な友だちを守れるのか―。
大嫌いな自分を好きになる、魔法の1か月がはじまる!


もうすぐ6年生になる内気な莉緒。春休みに引っ越した古い洋館でアンティークの鏡を見つけたことで、次々と不思議な事件が起こります。友だちと協力して事件に立ち向かううちに、これまで、自分のホントの気持ちを伝えずに何となくやり過ごしてきた莉緒にも、小さな変化が……。自分の気持ちを表現するのが苦手な子たちへ贈る、新しいはじまりの季節にぴったりの物語です。

子どもといっしょに選んだ、第11回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。
2020年10月~12月に朝日小学生新聞にて連載後、待望の書籍化!

<プロフィール>
著者・香坂理(こうさか・りい)
岡山県生まれ。立命館大学法学部卒業後、システムエンジニアとして自治体や医療系のシステム開発に携わる。現在は、学習塾で主に数学と進路に関する相談を担当している。『莉緒と古い鏡の魔法』で、第11回朝日学生新聞社児童文学賞受賞。

絵・結布(ゆう)
イラストレーター。主な作品に、上橋菜穂子原作の『闇の守り人』の漫画化や、児童小説『スイマー』(作・高田由紀子)の表紙カバー絵など多数。

言葉屋9 鉱石王の館

2021年5月10日発売
久米絵美里・作、もとやままさこ・絵
定価

言葉に命を吹きこむのは、いつだって、人の強い思い――。
終わりの始まりの第9巻!


中学三年生の夏休みは、なんとおばあちゃんとイタリアへ!
言葉屋の秘密が封じられた伝説の言箱を保有する「鉱石王」の館を訪れた詠子は、同い年の女の子ミアと出会い、二人で鉱石王から出題された謎解きに挑みます。
外国で、言葉を封じられることの厳しさと可能性を体感しながら、もの言わぬ鉱石たちの魅力にふれた詠子が、最後に見つけた大切な言葉とは……。
そして、登場人物の一人にまつわる、驚きの事実が判明します。
朝日小学生新聞から生まれた、人気小説シリーズ第9弾。

■お試し読み(第一章冒頭の一部を掲載)はこちら

<プロフィール>
作者
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社)、『嘘吹きネットワーク』(PHP研究所)。


もとやままさこ
1982年神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト、書籍の挿絵などで活動。『夏の日』『ゴムの木とクジラ』『ぜいたくなあさ』『まどろむ、わたしたち』(白鳥博康著、銀の鈴社)などで絵を担当している。

竜が呼んだ娘 魔女の産屋

2020年11月20日発売
柏葉幸子・作 佐竹美保・絵
定価

ウスズと星の音の赤子がさらわれた!
王宮の若い魔女を追い、ミアは竜に乗る――


三日三晩かかったお産が無事に終わり、竜騎士・ウスズと魔女・星の音の間に、男の子と女の子の双子が生まれました。皆がほっとしたのもつかの間、お産の手伝いをしていた若い魔女が、女の子の赤ん坊を奪い、逃げ去ってしまいます。魔女が逃げこんだのは、彼女のふるさとであり、王宮で使われる絹のほとんどを生産している「繭の里」。
ウスズの屋敷で部屋子として暮らす11歳の少女・ミアは、魔女を追いかけ繭の里へと向かうのですが……。

日のある空を竜が飛び、月のある空を魔女が飛ぶ世界を舞台に描かれた、ファンタジー小説第3弾。児童文学界を代表する作家である柏葉幸子さんと、有名作品を次々と手がけている挿絵画家・佐竹美保さんコンビによって紡ぎ出される、壮大な世界観をお楽しみください。

【作者紹介】
作・柏葉幸子(かしわば・さちこ)
1953年、岩手県生まれ。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で講談社児童文学新人賞など受賞。『つづきの図書館』(講談社)で小学館児童出版文化賞受賞。『岬のマヨイガ』(講談社)で野間児童文芸賞。最新の本に『あんみんガッパのパジャマやさん』(小学館)などがある。

絵・佐竹美保(さたけ・みほ)
1957年、富山県生まれ。おもなさし絵作品は『魔女の宅急便』(3 ~ 6 巻、福音館書店)、「旅人」シリーズ(偕成社)など。ほかに「ブンダバー」シリーズ(ポプラ社)、『夜の学校』(文研出版)、『仮名手本忠臣蔵』(偕成社)、『王様に恋した魔女』(講談社)などがある。

朝顔のハガキ

2020年3月31日発売
山下 みゆき・作
ゆの・絵
定価

夕鶴ルール? 河童の仕事?「お、俺、何も言いませんから……」
少年2人の、ちょっとホラーな夏休み


ばあちゃんの家で暮らす小学6年生の誠矢。夏になると毎年かならず届く、謎の「絵ハガキ」の送り主に会うために、この夏、ついに冒険の旅に出る。誠矢の計画をなぜか邪魔するばあちゃんを振り切って、同級生の梶野くんや母さんの協力で無事に送り主の元へたどり着く誠矢だったがーー。そこで、思いもよらない人物との出会いが待っていた。

第10回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。
2019年10月~12月 朝日小学生新聞にて連載後、書籍化。

<プロフィール>
著者
山下 みゆき(やました・みゆき)
広島県生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修士課程修了。私立高校に8年間勤務、生物を教える。2019年、本作で第10回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。『ラストで君は「まさか!」と言う~不思議な友だち』PHP研究所(2020年2月発売)に短編作品を収録。日本児童文芸家協会会員。童話サークルわらしべ所属。

◆『朝顔のハガキ』114ページ9行目、「だすことになっってしまった」に「っ」が2つ入っていました。正しくは「だすことになってしまった」でした。おわびして訂正いたします。

言葉屋⑧ だんだん階段でまちあわせ

2020年3月31日発売
久米絵美里・作
もとやままさこ・絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
危機を救うのは言葉かもしれない


「言葉屋」とは、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店です。
言葉屋修行中の詠子は、いよいよ中学3年生の春をむかえます。最終学年の重圧や環境の変化にたえきれず、たよりにしていた仲良しのおじさんと、けんかしてしまいます。
すれちがう気持ちをかかえたまま詠子は、子どもの貧困やブラック校則、遠距離の人間関係という、さまざまな「差」が生む問題に出会い、未来を照らしてくれるものが、いつも「言葉」であることに気がつきます。
そして、思いをよせる桐谷伊織くんが、留学を考えていることを知り、ショックを受けます。眠れぬ夜に、詠子が救いを求めたのは……? 朝日小学生新聞から生まれた人気小説シリーズ第8弾。

■お試し読み(第一章冒頭の一部を掲載)はこちら

<プロフィール>
作者
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社刊)。
 

もとやままさこ
1982年神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト、書籍の挿絵などで活動。『夏の日』『ゴムの木とクジラ』『ぜいたくなあさ』『まどろむ、わたしたち』(白鳥博康著、銀の鈴社)などで絵を担当している。

風に乗って、跳べ 太陽ときみの声

2019年12月20日発売
川端裕人・著
定価

「……わたしの声が、必要とされてる?」
ブラインドサッカーで世界を目指す17歳の女子高生、華と六花の物語

朝日中高生新聞に連載され、大人気を博した小説が、待望の書籍化!
主人公は、生徒会を辞めてぽっかりと時間ができてしまった高2の華。目標を見失っていた時に、幼なじみの六花(りっか)と偶然再会し、六花が打ち込む「ブラインドサッカー」に出会う。
まるで目隠しなどしていないかのような華麗なドリブルや、競技の迫力にすっかり魅せられた華は、気づけば声で選手をサポートする「ガイド」を引き受けていた――。
六花と再会して新たに動き出した華の日々や、ブラインドサッカーで世界を目指す挑戦の日々と友情を描く青春小説。

「太陽ときみの声」シリーズ3部作の最終刊ですが、前2作と主人公が異なり1巻完結で読めます。2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて注目度急上昇の作品です。

<著者プロフィール>
川端裕人(かわばた・ひろと)

1964年生まれ。東京大学教養学科卒業後、日本テレビに8年間勤務。退社後はコロンビア大学ジャーナリズムスクールに籍を置きながら、文筆活動を本格化。フィクション・ノンフィクションの両分野で活躍する。著書は小説に『夏のロケット』(文春文庫)、『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)、『青い海の宇宙港(春夏編・秋冬編)』(早川書房)、『声のお仕事』(文藝春秋)など。ノンフィクションに科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞を受賞した『我々はなぜ我々だけなのか』(講談社ブルーバックス)、『動物園にできること』(文春文庫)など多数。

ハロー、マイフレンズ

2019年11月30日発売
大矢純子・作/みしまゆかり・絵
定価

家族でオーストラリアに移住?
異文化の中で伝わらない言葉に悩みながら友情を見つけていく物語


前作『グランパと僕らの宝探し』から6年。ドゥリンビルの町に日本から新しい家族が引っ越してきた。オーストラリア生活に飛びこんだ浅草育ちの小学生・拓海が、伝わらない言葉に悩み、文化のちがいにおどろき、心の交流に喜び……。そして、一番大切な宝物に気づいていく。「朝日小学生新聞」連載小説の書籍化。

<プロフィール>
作者
大矢純子(おおや・じゅんこ)
1961年、東京都生まれ。マッコーリー大学大学院(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州)応用言語学修士課程修了。オーストラリア・ビクトリア州の州立小学校などで日本語教師をしている。『グランパと僕らの宝探し―ドゥリンビルの仲間たち』で、第8回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞


みしまゆかり
1980年、広島県生まれ。広島大学総合科学部(中国語専攻)卒業。翻訳会社の翻訳・校正スタッフや大学の事務職員として勤務するかたわら、イラストの創作活動やコンペ出品を続け、2015年10月からフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。


言葉屋⑦ (光)の追跡者たち

2019年9月20日発売
久米絵美里・作
もとやままさこ・絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
「私たちは何度でも出会いなおせる」


「言葉屋」とは、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店です。言葉屋修行中の詠子は中学2年の2学期を迎えます。毒舌とは? 音楽と言葉とは? 女ことばとは?   言葉が照らし出す光と影の存在に気づき、詠子はこれからの言葉屋のあり方も考え始めます。

〈もくじ〉
第一章 毒味姫のしっぽ/第二章 歌声の王国/第三章 万華望遠鏡/第四章 詩人カクテル/第五章 魔法使いたちの遠足

■お試し読み(第一章冒頭の一部を掲載)はこちら

<プロフィール>
作者
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社刊)。
 

もとやままさこ
1982年神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト、書籍の挿絵などで活動。『夏の日』『ゴムの木とクジラ』『ぜいたくなあさ』『まどろむ、わたしたち』(白鳥博康著、銀の鈴社)などで絵を担当している。

◆80ページ6行目、「アニメーション制作―ム」の「チ」が抜けていました。正しくは「アニメーション制作チ―ム」でした。2刷では修正しています。
◆212ページ10行目、「きちんと意味を伝えようする手間を」は、正しくは「きちんと意味を伝えようとする手間を」でした。「と」が抜けていました。おわびして訂正いたします。

サーシャはプログラミングが大好き! コーディングと出会った少女の物語

2019年3月31日発売
サーシャ・アリエル・アルストン・著
バネッサ・ブラントリー・ニュートン 挿絵
朝日小学生新聞 翻訳
藤井拓哉 監訳

定価

物語を通じて「プログラミングのイメージがつかめる!」と全米テレビ・雑誌で話題の本

小学4年生のサーシャは、夏休みのサマーキャンプ(体験学習)に、「プログラミング」の一部である「コーディング」を選びました。最初は「コーディングなんてつまらなそう」と思ったサーシャでしたが、ソフトウエア開発者のママから「コーディングは、パソコンにしてほしいことをパソコンがわかる言語で伝えることよ。それを学べば、ゲームも作れるし、携帯のアプリやロボットも作れるのよ」と教えてもらい、興味を持ちます。

アメリカの女子大学生が、自身の体験をもとに、プログラミングの魅力を描いた物語。

<著者プロフィール>
サーシャ・アリエル・アルストン(Sasha Ariel Alston)
アメリカ・ワシントンDC出身。現在、ニューヨークのペース大学に在学し、情報システムを専攻。本書が初めての著作となる。8つのテクノロジーとビジネス企業でのインターンシップでの成功を経て、現在は、若者へのSTEM(科学・技術・工学・数学)教育と就業を勧める講演で人気を博す。アメリカ・ABC放送の人気情報番組「グッドモーニングアメリカ」に出演。オンラインメディア「ハフポスト」、雑誌「フォーブス」、「ロールモデルマガジン」「ブラックエンタープライズ」で特集が組まれる。ディズニー、グーグル、スナップチャット、ヤフーでの取り組みに参加し、大きな夢を実現するよう、女の子たちを啓発。「The Root」誌が実施する「2018年フューチャリスト」、「Her Campus」誌が実施する「2018年22人の22歳以下で最も影響を与えた女子大生」、ペース大学が実施する「30歳未満の30人の変革者」に選出。

『おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ』

2019年2月28日発売
緒川さよ・作
定価

「第9回朝日学生新聞社児童文学賞」受賞作
「第31回読書感想画中央コンクール」指定図書
「第1回福井市こどもの本大賞」大賞受賞

家族の認知症と向きあう、小学5年生の辰子の物語

 主人公の辰子は、両親と認知症になったおばあちゃんと4人で暮らす小学5年生。辰子は、認知症の影響で孫の名前を思い出せないおばあちゃんに、何度も名前を聞かれて寂しさをつのらせていきます。「顔が広くて、太っ腹で、いつも着物姿でかっこよくて、私の自慢だったおばあちゃんはどこへ行っちゃったの……?」

 物語が進むにつれて辰子は成長します。やがて、現実を受け入れた時、「おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ」と口にします。これが、本のタイトルになりました。

 2018年10月から12月まで朝日小学生新聞で連載した「おばあちゃん、わたしのこと忘れないで」をまとめ、改題しました。

【作者紹介】
著者
緒川 さよ(おがわ・さよ)
1978年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業。教育系の会社で働きながら、小説を描いている。講談社青い鳥文庫から「キミマイ きみの舞」が発売中。本作で第9回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。
 

久永 フミノ(ひさなが・ふみの)
イラストレーター。『ガラスのベーゴマ』(朝日学生新聞社)など児童向け書籍をはじめとして、雑誌でもカットイラストを手がける。ポップかつ繊細なタッチが特徴。

部長会議はじまります

2019年2月28日発売
吉野万理子・作
定価

2020年度埼玉県推奨図書
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財

12人の中学生の視点から語られる胸キュン青春小説

朝日中高生新聞に連載され、大人気を博した小説が、待望の書籍化!
詠章学園中学校では、部活の代表が集まって“部長会議”を毎週行っている。部長は胸を張って頑張るけれど、下級生に反発されたり、片思いに苦しんだり、悩みはいっぱい。
ある日、美術部が文化祭のために作ったジオラマが壊されるという事件が起きた。「ジオラマ事件」の真相を探るために文化部部長が集まる臨時部長会議が開かれた。部長たちは犯人捜しに乗り出すが―。
文化部部長たちが登場する「部長会議はじまります」、運動部部長たちが登場する「部長会議は終わらない」の2部構成。

<プロフィール>
吉野万理子(よしの・まりこ)
1970年生まれ。神奈川県出身。作家、脚本家。
上智大学文学部卒業。新聞社、出版社勤務を経て、2005年、『秋の大三角』(新潮社)で第1回新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『チームふたり』などの「チーム」シリーズ(学研プラス)、『赤の他人だったら、どんなによかったか。』(講談社)、『いい人ランキング』(あすなろ書房)など著書多数。『劇団6年2組』『ひみつの校庭』(どちらも学研プラス)でうつのみやこども賞受賞。脚本では、ラジオドラマ『73年前の紙風船』で第73回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
 

言葉屋⑥ 裏方たちとおもてなし

2019年2月20日発売
久米絵美里・作
もとやままさこ・絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
「みんな主役で、みんな裏方」
誰かの「ふつう」に合わせなくたっていい


「言葉屋」とは、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店です。言葉屋修行中の詠子は新学期を迎え、中学2年生となります。数学が得意な新しいクラスメイト、おしゃれ好きの旧友、きょうだいのことで悩む後輩らと、詠子はいっしょに悩み、それぞれに必要な言葉を考え続けます。SNS、ヘアドネーション、ディスレクシアなど、いまどきの話題にもふれています。詠子や、しぃちゃんの恋の進展もお楽しみに。「言葉屋」はまだまだ続きます。

〈もくじ〉
第一章 数学博士のわっかノート/第二章 のびのびのび悩み/第三章 過読少女/第四章 裏垢うらめしや/第五章 おばけ花火

■お試し読み(冒頭の一部を掲載)はこちら
<プロフィール>
作者
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社刊)。
 

もとやままさこ
1982年神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト、書籍の挿絵などで活動。『夏の日』『ゴムの木とクジラ』『ぜいたくなあさ』『まどろむ、わたしたち』(白鳥博康著、銀の鈴社)などで絵を担当している。

太陽ときみの声 明日のもっと未来へ

2018年11月30日発売
川端裕人・作
とろっち・装画
定価


日本ブラインドサッカー協会推薦
ブラインドサッカーをテーマにした小説の第二弾

「おまえ、ブラサカなめてんだろ」
視力が落ちて約1年。高校卒業を半年後に控え、一輝は自らの進路について悩んでいた。ブラインドサッカーは楽しいけれど、将来の仕事には直結しない。視力が落ちてから学び始めたプログラミングも、能力不足を感じている。自分が目指すべきものは何か―もやもやしたまま臨んだ受験前最後の試合で、一輝は自分と同じ病気を抱える、同い年のブラサカ選手に出会う。
朝日中高生新聞の人気連載小説の単行本化。2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて注目度急上昇の作品です。

【著者紹介】
川端裕人
1964年生まれ。東京大学教養学科卒業後、日本テレビに8年間勤務。退社後はコロンビア大学ジャーナリズムスクールに籍を置きながら、文筆活動を本格化。フィクション・ノンフィクションの両分野で活躍する。著書は小説『夏のロケット』(文春文庫)、『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)、『声のお仕事』(文藝春秋)、『青い海の宇宙港(春夏編・秋冬編)』(早川書房)、ノンフィクション『動物園にできること』(文春文庫)など多数。

君型迷宮図

2018年12月25日発売
久米絵美里・作
元本モトコ・絵
定価


「言葉屋」シリーズの作者が贈る 異色ファンタジー
記憶を失い、見知らぬ人たちの中で目覚めたぼく。なんとここは世界の記憶が集まる迷宮だというけれど……。朝日小学生新聞の連載小説(2018年7~9月掲載)の書籍化。

〈もくじ〉
プロローグ
第一章 事故紹介/第二章 第一退治の一大事/第三章 散る落ちる闇/第四章 コンプレックスコンプ/第五章 ふたする双子/第六章 謎ときの時/第七章 目覚めさめざめ/エピローグ

<プロフィール>
作者
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社刊)。


元本モトコ(もともと・もとこ)
1982年東京都生まれ。イラストレーター。雑貨や冊子の挿絵などで活動。児童書の挿絵は今回がはじめて。

◆一部出荷分で、本文25ページ10行目に読みづらい部分がありました。「そして、そこで足をとめ   、」とあるのは、正しくは「そして、そこで足をとめると、」でした。おわびして訂正いたします。

わたしのチョコレートフレンズ

2018年6月30日発売
嘉成晴香・作、トミイマサコ・絵
定価

あなたにとって本当の友達とは
親友を見つけるのって、甘くない!

朝日学生新聞社児童文学賞第4回受賞作『星空点呼 折りたたみ傘を探して』で 児童文芸新人賞を受賞した嘉成晴香さんの書き下ろし作品。『星空点呼 折りたたみ傘を探して』『セカイヲカエル』につづく、いじめをめぐる物語の第3弾です。

小学5年生の凛太と、夏に隣に越してきた万緒が語るお話。新学期、万緒は凛太と同じクラスに。万緒は友情をテーマに書き始めていた物語を、クラスで理想的な親友同士に見えた2人をモデルに変更して書き進める。凛太はおさななじみの直政が、同じスイミングスクールに入ってどんどん力をつけていく姿に、距離を感じ始める。物語のモデルにした親友2人の仲が次第にくずれ、万緒の書く物語がクラスの出来事とリンクしていく。

嘉成晴香(かなり・はるか)
1987年、和歌山県生まれ。『星空点呼 折りたたみ傘を探して』(朝日学生新聞社) で朝日学生新聞社児童文学賞、児童文芸新人賞受賞。おもな作品に『セカイヲカエル』(朝日学生新聞社)『流れ星キャンプ』(あかね書房)『夢見る横顔』(PHP研究所)などがある。日本語教師、大阪市在住。

トミイマサコ
1980年、埼玉県生まれ。書籍イラストを中心に活動。多くの装画や挿絵を手がけている。近年は『雨の名の薬売り物語(全2巻)』( 著・楠章子、あかね書房) で装画・挿絵、「大学受験TORIOS イチから鍛えるシリーズ」(学研プラス) で装画を担当している。東京在住。

◆本文45ページ、「私の六年一組は、」とあるのは、「私の五年一組は、」の間違えでした。194ページ「『他の部屋とか、言ってみようぜ』」は、正しくは「『他の部屋とか、行ってみようぜ』」でした。おわびして訂正いたします。

言葉屋⑤ いろは暗号歌

2018年2月20日発売
久米絵美里・作
もとやままさこ・絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
第5巻は初の長編!


 「言葉屋」とは、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店です。言葉屋修行中の詠子は、中学生になって初めての春休みをむかえます。同じ言葉屋で同級生の語くんの提案で「言葉屋会議」をひらくことに。しかし、そこに言箱をねらった「秘密あらし」が現れたという知らせがとどきます。言箱とは、言ってはいけない言葉を言わないために、その言葉を封じ込めたもの。詠子たちは、犯人をつきとめるために、暗号解読にいどみます。言葉屋シリーズ初の長編の物語。新生活が始まる前の春休みに、勇気をくれる一冊です。
 
■お試し読み(冒頭の一部を掲載)はこちら
<プロフィール>
作者:久米絵美里(くめ・えみり)
1987年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『君型迷宮図』(朝日学生新聞社刊)。

絵:もとやままさこ
1982年神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト、書籍の挿絵などで活動。『夏の日』『ゴムの木とクジラ』『ぜいたくなあさ』(銀の鈴社)で絵を担当している。

グランパと僕らの宝探し~ドゥリンビルの仲間たち~

2018年1月31日発売
大矢純子・作
定価

オーストラリアの空の下、
僕らは生涯の宝物を見つけた。


オーストラリアで生まれ育った五年生のジュンヤは、ある出来事をきっかけに、クラスメイトとうまくいかなくなってしまう。ジュンヤの心の支えとなったのは、転校生のジェイソンと、その祖父であり隣人でもあるファーマー、「グランパ」だった。
そんなある日、グランパは二人に、奇妙な「宝探し」をしようと提案する。最初に出されたミッションは、「『自分がされてイヤなこと』を三つ探してくること」だったのだが……。
子どもたちを審査員に迎えて選んだ、第8回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。オーストラリアの小学校で教える現役日本語教師が、試練との向き合い方を教えます。
2017年10月から12月に朝日小学生新聞にて連載したものを再構成しました。

【著者紹介】
大矢純子(おおや・じゅんこ) 1961年、東京都生まれ。マッコーリー大学大学院(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州)応用言語学修士課程修了。オーストラリア・ビクトリア州の州立小学校などで日本語教師をしている。本作で第8回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。

太陽ときみの声

2017年9月30日発売
川端裕人・作
定価


【音声付】太陽ときみの声の電子書籍はAppleで販売中です

日本ブラインドサッカー協会推薦
目が見えないことは、不自由だけど不幸じゃない!


「お日様のように輝け」――そんな名前の由来通り、クラスでも部活でも、中心人物としてい活躍している光瀬一輝(みつせ・いっき)。サッカー部のキャプテンにも指名され、充実した高校生活を送っていた矢先、左目の視力が極端に落ちていることに気づく。ロービジョン、視覚障がい……無縁だと思っていた世界が現実として迫ってきた時、一輝は目隠しをしながら音が出るボールを蹴る、不思議なスポーツに出会う。それは、音を頼りにプレイするサッカー、“ブラインドサッカー”だった。

朝日中高生新聞の人気連載小説の単行本化。2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて注目度急上昇の作品です。

【著者紹介】
川端裕人
1964年生まれ。東京大学教養学科卒業後、日本テレビに8年間勤務。退社後はコロンビア大学ジャーナリズムスクールに籍を置きながら、文筆活動を本格化。フィクション・ノンフィクションの両分野で活躍する。著書は小説『夏のロケット』(文春文庫)、『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)、『声のお仕事』(文藝春秋)、『青い海の宇宙港(春夏編・秋冬編)』(早川書房)、ノンフィクション『動物園にできること』(文春文庫)など多数。

竜が呼んだ娘
やみ倉の竜

2017年8月31日発売
柏葉幸子・著 佐竹美保・絵
定価


11歳になった少女ミアは、竜騎士・ウスズの部屋子として暮らしていました。ミアは、ひょんなことから、王宮のやみ倉で得体のしれない毛むくじゃらの生き物「コキバ」と出合います。やみ倉を守るマカドから、10日でコキバの正体をつきとめるよう命じられたミアは、冒険の旅に出ます。コキバの正体は……?

朝日小学生新聞の連載「竜が呼んだ娘 やみ倉の竜」(2017年4~6月)を1冊にまとめました。児童文学界を代表する作家・柏葉幸子さんと挿絵画家・佐竹美保さんのコンビによる最新ミステリーファンタジー! ワクワク、ドキドキが止まらない壮大なスケールの物語です。

※ミアが10歳のときの物語は、『竜が呼んだ娘』に収録されています。

【作者紹介】
著者・柏葉幸子
1953年、岩手県生まれ。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で講談社児童文学新人賞など受賞。『つづきの図書館』(講談社)で小学館児童出版文化賞受賞。『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞。最新の本に『遠野物語』(偕成社)などがある。

絵・佐竹美保
1957年、富山県生まれ。おもなさし絵作品は『魔女の宅急便』(3 ~ 6 巻、福音館書店)、「旅人」シリーズ(偕成社)など。ほかに「ブンダバー」シリーズ(ポプラ社)、『夜の学校』(文研出版)、『仮名手本忠臣蔵』(偕成社)、『王様に恋した魔女』(講談社)などがある。

言葉屋4 おそろい心とすれちがいDNA

2017年6月20日発売
久米絵美里 作
もとやままさこ 絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
待望の第4巻!

中学生生活も落ち着いてきた言葉屋修行中の詠子。
そんな中、自分や身近な人との内面と向き合うきっかけと 立て続けに出あいます。
お母さんはなぜ言葉屋にならなかったの?
進化する技術に必要な心の種。
本当の恋は何色? お別れに必要な言珠とは……。
詠子は心をそろえて立ち向かいます。

【もくじ】第一章 世代スキップ/第二章 こころ交通整理官/第三章 初恋タイトル/第四章 おそろい花束と色手紙

■お試し読み(第一章冒頭の一部を掲載)はこちら

ゆくぞ、やるぞ、てつじだぞ!

2017年2月28日発売
ゆき作
定価

勉強はいまいち、運動もさっぱり。
だけどてつじの周りには、いつも笑顔があふれてる!

第7回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。
2016年10月1日~12月29日 朝日小学生新聞にて連載後、書籍化。

勉強はいまいち、運動もさっぱり。クラスの女子には「変な男子はペケ! 」なんて言われちゃう……。てつじはそんな小学5年生。
だけど、担任のみゆき先生や、その助手ぬまちゃんと巻き起こすささやかな事件は、いつだってみんなに笑顔を運んでくる!
「続きが気になる! 」「こんな子、私たちのクラスにもいてほしかった! 」そんな読者からの声が続々届いた、ユーモラスな物語です。

ゆき
1957年、大阪府生まれ。神戸大学法学部卒業。2000年に「大西幸」名義で第80回オール読物新人賞を、2012年に第10回北日本児童文学賞最優秀賞を受賞。本作で第7回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞する。 >

言葉屋3 名前泥棒と論理魔法

2016年11月30日発売
久米絵美里 作、もとやままさこ 絵
定価

朝日小学生新聞から生まれた人気小説「言葉屋」シリーズ
初の書きおろしで、待望の第3巻!

言葉屋は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店。
言葉屋のおばあちゃんの見習いとして修行を始めた、言葉屋・たまごの詠子も、とうとう中学生! 初めての制服に、変わっていく人間関係。「新しいものオンパレード」の中で、もみくちゃにされている詠子のもとには、謎の転校生まで現れて……。言葉で解決できること、できないこと、その壁にぶつかりながらも、詠子は言葉屋修行にはげみ、成長していきます。

【もくじ】第一章 名前泥棒の季節/第二章 転校生は言葉ハンター/第三章 マジカルロジカルクラブ/第四章 波とかしの祈り/第五章 宇宙人からの絵葉書

【訂正】
P.126 6行目「なめられたくなって~」にとありますが、「なめられたくなくて~」の間違いでした。お詫びして訂正します。3刷では修正しています。

セカイヲカエル

2016年7月25日発売
嘉成晴香・作、小倉マユコ・絵
定価

「世界を変えるにはどうしたらいいんだろう?」
――あなたも自分なりに考えてみてください。

児童文芸新人賞を受賞した『星空点呼 折りたたみ傘を探して』につづく待望の2作目。
朝日小学生新聞で2016年1~3月に連載した小説が本になりました。

アヤが引っ越した先は、なんと20年前?!――小学6年生になる直前の春休み、突然引っ越しすることになった彩人(アヤ)。おさななじみで中学受験の勉強にはげむ連司(レン)。現在と過去にわかれて過ごした、男子ふたりの視点でえがいた1年間の成長物語です。妹がいじめられていることを知り、自分が友だちしていたことに気づいたレン、ちょっとしたことで仲間とけんかしてしまったアヤ。なんとかしようと、それぞれ行動を起こします。

挿絵・装画は、書籍ほか、広告・宣伝のビジュアルでも活躍している小倉マユコさん。

嘉成晴香(かなり・はるか)
1987 年4 月9 日、和歌山市生まれ。中学2年生のとき、詩集『会いたくなったら いつでも会える』(文芸社)を出版。2013 年に第4回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞した『星空点呼 折りたたみ傘を探して』(朝日学生新聞社)で、第43 回児童文芸新人賞を受賞。大阪市在住。

言葉屋2 ことのは薬箱のつくり方

2016年3月25日発売
久米絵美里 作
定価

朝小の人気連載小説「言葉屋」
待望のシリーズ化、第2巻!

『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』(朝日学生新聞社児童文学賞第5回受賞作)の続編です。
2015年10~12月に朝日小学生新聞連載分を収録。

言葉屋は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店。
言葉屋の修行をはじめたばかりの詠子は小学6年生になりました。
元気に言珠づくりにはげむ毎日は不思議でいっぱいです。 言珠の材料である言箱のじょうずな見分け方は? 犬にも言葉がある?
「大人の悪口」病って? 心の痛みはどんな言葉なら伝えられる?
翻訳と通訳のちがいって? いよいよ、言珠と言箱が活躍をはじめます。
言葉は同じものでも、毒にも薬にもなるのです――。

ガラスのベーゴマ

2015年11月30日発売
槿なほ作
定価

もっと知りたい、じっちゃんのこと、戦争のこと――
今、子どもたちがいちばん読みたい本

第6回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。
2015年7月1日~9月30日 朝日小学生新聞にて連載後書籍化。

小学5年生の蓮人は、弟・あおいのぜんそく療養のため、お父さんの故郷である九州にひっこすことになる。転校初日の朝、2人で通学路を歩いていると、突然現れた見知らぬおじいさんが、あおいを見て声を上げた。 「ミチヨ、生きちょったんか……」 戦時中に遊ばれていたベーゴマ。認知症にかかって初めて戦争を語り出す友だちのひいおじいさん。町中に残る戦争にまつわる史跡。はじめて戦争の傷跡にふれた蓮人は、戦争についてもっと知りたいと考えて……。

自分が今住んでいるこの国、地域、町で、かつて戦争があり、たくさんの人が亡くなった。 そんな、当たり前のようで、忘れてしまいがちな事実を、そっと教えてくれる一冊です。

※朝日新聞大分地方版にて、著者インタビューが掲載されました!
<著者プロフィール>
槿なほ(むくげ・なほ):1982年、大分県生まれ。大分県立看護科大学卒。第3回森三郎童話賞佳作受賞。本作で第6回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。2人の子どもを持つ母親でもある。

言葉屋 言箱と言珠(ことだま)のひみつ

2014年11月25日発売
久米絵美里作 定価


子どもたちと選んだ受賞作
言葉の大切さを伝える物語


朝日学生新聞社児童文学賞第5回受賞作。
朝日小学生新聞7月1日~9月30日の3か月間連載後、書籍化。

小学5年生の詠子のおばあちゃんの仕事は、町の小さな雑貨屋さん。……と思いきや、おばあちゃんの本業は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気を提供するお店」言葉屋だった! ひょんなことから言葉屋の成り立ちと使命を知ることとなった詠子は、その夏、言珠職人の見習いとして、おばあちゃんの工房に入門する――。

久米絵美里(くめ・えみり):1987 年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。広告代理店勤務後、現在は創作活動と翻訳業にはげんでいる。本作で第5 回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。

星空点呼 折りたたみ傘を探して

2013年11月25日発売
嘉成晴香著 定価
第43回児童文芸新人賞受賞作。

第4回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。
朝日小学生新聞7月1日~9月30日まで全90回連載後、書籍化。
いじめに悩む小学生や家から出られないひきこもりの若者らが夢を見つけて前に進んでいく物語。子猫を助けようとして電車にはねられて亡くなった少年が、深刻な悩みを抱えながら生きているかつての友だちや子どもたちを励まし、立ち直らせます。語り手がつぎつぎとかわり、読み進めるうちにいろんな人や場面がつながっていく構成もおもしろいと、評価されました。今の子どもたちに、夢をみつけて生きていくこと、人と人とのきずなの大切さをうったえる作品です。
挿絵・装画は、あさのあつこ、石田衣良、綿矢りさら人気作家の作品の装画も担当しているイラストレーターの柴田純与さん。

嘉成晴香(かなり・はるか):1987年4月9日、和歌山市生まれ。大阪市在住。 大阪観光大学観光学部卒業。2002年、中学2年生のとき、詩集『会いたくなったらいつでも会える』(文芸社)を出版。この頃から小説の執筆も始める。2013年、「星空点呼 折りたたみ傘をさがして」で、第4回朝日学生新聞社児童文学賞(同年、朝日学生新聞社から出版)、第43回児童文芸新人賞受賞(日本児童文芸家協会主催)。現在、日本語学校講師をつとめながら、執筆活動を続けている。

タシと王様の墓 (タシのぼうけんシリーズ10 )

2013年3月31日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

「ぼくのまわりは静まり返っていて、兵士の目はぼくを追っていたんだ」
村で古代の遺跡が発見されると、不気味なことが起こり、タシはあやうく生き埋めにされそうになります! 大切な呪文の本がなくなってしまいました。本を見つけることはができるのでしょうか。
不思議と冒険があるところに、いつもタシがいるのです!世界20か国以上で読み継がれる、大人気のタシのぼうけんシリーズ。小学校低中学年向けの本格的ファンタジーです。
子どもも大人も夢中になったオーストラリアの人気シリーズ第10弾。

竜が呼んだ娘

2013年3月30日発売
柏葉幸子著 定価

竜に呼ばれた10歳のミアは王宮で生きる覚悟を決めた...
朝日小学生新聞の人気連載ファンタジー!
谷の村で静かに暮らしていた十歳の少女ミアは、竜や魔女、竜騎兵のいる村で暮らすことになります。恐ろしい出来事に巻き込まれたミアを待ち受ける運命とは?
朝日小学生新聞に連載された70枚にものぼる繊細で緻密な挿絵もすべて収録。見る人を物語の世界へ引き込みます。

タシとゆうれいやしき (タシのぼうけんシリーズ9)

2013年2月15日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

「あのゆうれいやしきに近づいてはならん。なにがうろついているかわからんぞ! 」
ちらちらと窓に明かりがゆれるゆうれいやしきに、タシは入っていきました。ゆうかんなタシは村のまわりを走るレースで、ふしぎなふたり組に勝てるのでしょうか? もし、タシが負けたら、いったいなにがおこるのでしょう。小学校低中学年向けの本格的ファンタジーです。 子どもも大人も夢中になったオーストラリアの人気シリーズ第9弾。

母さんは虹をつくってる

2013年2月10日発売
幸原みのり著 定価

朝日小学生新聞連載の人気小説です。
「ぼくには秘密がある。それは死んだ母さんが見えるということ。」
朝日小学生新聞で連載が始まると、「本当に久しぶりに、心が揺さぶられる物語にであった」(小学校6年生女子の親)など、読者から様々な反響が寄せられました。
多くの人の命が奪われたあの日。東日本大震災で母親を失い、心に傷を負った裕也は、同じ境遇の友だち宇津井や心療内科医との出会いを通じ、自分のこころを見つめ直していきます。
「津波のやつは母さんをさらって、ぼくから未来をさらって、父さんから愛と幸せをさらって、それでもまだ足りない。ばあちゃんや咲子おばちゃんからも思い出やぬくもりをさらっていったんだ。(本文より)」

幸原みのり(ゆきはら・みのり) :千葉県生まれ。元小学校教師。2010年『ギッちゃんの飛んでくる空』で、第14回創作コンクールつばさ賞(日本児童文芸家協会主催)中学年部門優秀賞および文部科学大臣賞を受賞。

ガチャガチャ☆GOTCHA!―カプセルの中の神さま

2013年1月20日発売
宮下 恵茉著 定価

「どんな悩みも、願いごとも、ひとつだけ、かなえてくれるんだ。 ガコン! ほら出てきた。神さまの入ったカプセルトイが…。」
街角で見かける「カプセルトイ」。いろんな種類があるけど、最近、「願いをかなえてくれる神さま」なんていうのも、あるらしい。 字がうまくなりたい、友だちがほしい、足が速くなりたい――。 それぞれ悩みをかかえている小学生の智美、大志、瞬人、あゆみ、悠人は、 商店街の片隅で神さまの入ったカプセルトイを見つける。 さて、彼らの願いはどうなる?
朝日小学生新聞の人気連載小説の書籍化。新聞連載中、「このお話しに出てくるできごとは、私のまわりで起きていることににていることがたくさんあります」など、 読者からたくさんの反響がありました。

宮下恵茉(みやした・えま):大阪府生まれ。『ジジ きみと歩いた』(学研教育出版)で小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞受賞。おもな作品に、『あの日、ブルームーンに。』『ガール! ガール! ガールズ! 』(いずれもポプラ社)、「魔女じゃないもん! 」シリーズ(集英社みらい文庫)などがある。

かえだま

2012年11月30日発売
小森香折著 定価

明治時代にタイムスリップ、少年の魂がご先祖様と入れ替わった!? 梅枝大和(うめがえ・やまと)は、小学校6年生。法事の席でお茶を飲もうとしたとき、茶碗の中に見知らぬ男の顔を見た。一気に飲み干すと、意識が遠のき、気がつけば明治時代にタイムスリップ!
ご先祖様の勇二郎と“魂"が入れ替わった大和は、行く先々で、不思議な出来事に巻き込まれる。ミステリアスな展開の中にも、ユーモアがちりばめられたストーリー。

小森香折(こもり・かおり) :東京都生まれ。青山学院大学文学部卒業後、学習院大学大学院でドイツ文学を学ぶ。「ぼくにぴったりの仕事」で、第12回毎日新聞小さな童話大賞を受賞。「ニコルの塔」で第5回ちゅうでん児童文学賞大賞、第22回新美南吉児童文学賞を受賞。おもな作品に「うしろの正面」(岩崎書店)、「十三月城へ エゼル記」(エクリ)、「いつか蝶になる日まで」(偕成社)などがある。

タシと魔法の赤いくつ (タシのぼうけんシリーズ8 )

2012年11月30日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作 キム・ギャンブル/絵
加藤 伸美/訳 定価

低学年・中学年向けの本格的ファンタジー。
世界20か国以上で累計80万部突破の人気シリーズ、第8弾!
「魔法のくつをはいて、ものすごいジャンプ力のぼくに、みんなはおどろいて声もでないほどだったよ」

ジャックのパパの兄弟のジョーおじさんは話をするのが大好きです。そんなおじさんに、タシは魔法のくつとずるがしこいチキ・プーおじさんとのことを話しはじめました。さて、今回はどんなお話が聞けるのでしょう。世界20か国以上で読み継がれる、大人気のタシのぼうけんシリーズ。

僕たちのブルーラリー (朝日学生新聞社児童文学賞 第3回受賞作品)

2012年10月31日発売
衛藤 圭著 定価

4日間の「青」を集める旅が始まる!
大事な水泳の記録会前なのに、ハルトのもとに伯母さんのピアノの教え子、リツキがやってきた。リツキは、わざわざ「バススタンプラリー」をしにきたという。厳しい伯母さんからの指令で、ハルトと弟のミキノリは彼女のラリーに付き合わされるはめになった――。いらだつハルトだったが、ラリーを通じてさまざまな人と出合うなかで、リツキへの態度を少しずつ変えていく。友情を通じて子どもたちが成長する姿を描いた物語。この作品は朝日小学生新聞に2012年6月~8月に連載されました。

すずかけ荘の謎の住人

2012年10月31日発売
西村友里著 定価

朝日小学生新聞連載、人気の「すずかけ荘」シリーズ第2作!
小学6年生の女の子、奈緒子が暮らす洋館アパート「すずかけ荘」に、新しい住人がやってきた。布団も持たず、タクシー1台で引っ越してきた「謎の住人」の秘密をさぐるうちに、奈緒子は「すずかけ荘」の住人たちの、ある変化に気がついていく。「すずかけ荘のピアニスト」の続編

ロージーとムサ・シリーズ2 ロージーとムサ パパからの手紙

2012年10月31日発売
ミヒャエル・デコック/文、ユーディット・バニステンダール/絵 定価

どうして、すべてがこんなに難しいのか。
パパを喜ばせればママが悲しみ、ママのいうことをきけば、パパが困る。
人気の「ロージーとムサ」シリーズ第2作!
何か月も前に、突然いなくなったパパから、ある日、手紙が届きました。そっちには会いに行けない。ロージーに会いたいから、会いに来てくれと書いてあります。ママにないしょで、ロージーは親友のムサと共に、パパに会いに行くことにします。愛が消えてしまったママとパパの間で、ロージーが決めたこととは……。
2011年ベルギー最優秀児童文学賞銀賞を受賞した「ロージーとムサ」シリーズの第2弾。

青い一角(つの)の少女

2012年10月16日発売
西沢 杏子著 定価

朝日小学生新聞 人気連載「青い一角」シリーズ第4作!
とんぼの国の生贄(いけにえ)! ?青い一角の少女に知子がさらわれた!
夏休みの一日を、干草村ですごすことになった理子と姉の知子。百日草など、夏の花が咲き乱れる村道を、ピクニック馬車で楽しんでいます。そこに知子そっくりの美しい少女、ツキミが乗車。馬車がとまったすきに、ツキミは知子をまゆに包んで連れ去ってしまいました! 振り返ったツキミの額には青い一角が! ?詩集『ズレる?』や児童書『けしけしキングがやってきた』でおなじみの人気作家西沢杏子さんの虫たちに対する愛情あふれる一冊。とんぼの国と騒動に巻き込まれた、姉妹の勇気と冒険の物語です。

著者・西沢杏子(にしざわ・きょうこ):佐賀県生まれ。幼年童話“トカゲのはしご”で、毎日新聞小さな童話大賞「山下明生賞」受賞。詩集『ズレる?』(てらいんく)で、第15回「丸山豊記念現代詩賞」受賞
イラスト・あらき あいこ:愛知県豊橋市生まれ。雑誌、教材等のイラストほか書籍さし絵がある。

はじまりはジャムネコ

2012年9月30日発売
井上 こみち著 定価

捨てネコを見つけたらどうしますか?
動物と人間が共に生きること、生きられないことの現実を目の当たりにし、成長していく少女の物語
近所の道ばたで捨てネコを見つけた小学5年生のリナは、動物病院なら何とかしてくれるはず、とすがるような気持ちで動物病院へ。しかし、獣医師からは「捨てネコは受け付けない」と言われてしまい……。リナは捨てネコを拾ったことがきっかけで、物知りな少年・ハカセこと黒田博をはじめ、ペットにまつわる様々な人と出会い、深く学び、成長していきます。著者は実際に保健所や動物医療の現場など、長年にわたり動物に関する熱心な取材を行っています。本作でも、ペットとの楽しいふれあいだけでなく、保健所の話など、厳しい現実も描かれた物語となっています。

井上こみち(いのうえ・こみち) :朝小主催の文学賞入選をきっかけに、文筆活動に入る。著作は70冊以上になる。テレビドラマ化された作品に「ディロン~運命の犬」「犬の消えた日」など。「海をわたった盲導犬ロディ」で、第1回動物児童文学賞。「カンボジアに心の井戸を」で、第28回日本児童文芸家協会賞。「往診は馬にのって」で、第6回福田清人賞受賞。近著に震災時に活躍した犬のノンフィクション「災害救助犬レイラ」(講談社)。本作は著者が初めて「ネコ」を題材にして描いた作品。

ヤーク

2012年9月30日発売
ベルトラン・サンティーニ・文、 ロラン・ガパイヤール・絵
安積みづの, 越智三起子・訳 定価

フランスで人気のちょっぴり変わったファンタジー
子どもたちをむさぼり食う世にもおそろしいモンスター“ヤーク"には、一つだけ弱点がある。それは、悪い子を食べるとお腹をこわして下痢をするということだ。
ある日ヤークは、マドレーヌという心のきれいな女の子と出会う。ヤークに初めて「いとおしい」という感情がめばえた。食べたい気持ちといとおしい気持ちにはさまれたヤークは・・・・・・。

ベルトラン・サンティーニ : フランスの作家・グラフィックデザイナー・シナリオライター・映画監督。1968年生まれ。エクス・アン・プロヴァンス大学卒。空想の世界をブラックユーモアを交えて描くことを得意とする。代表作に人気テレビ番組シリーズ「グヌーフ」など。

ロラン・ガパイヤール : フランスのビジュアルデザイナー・イラストレーター。1980年生まれ。パリにあるデザイン学校ESAGで学んだ後、アニメーション・SF・歴史映画など数々の映像デザインに携わる。風景画や歴史ものを得意とする。
★2013年度フランス「タムタム賞」候補作
★日本図書館協会選定図書

タシとはらぺこ巨人 (タシのぼうけんシリーズ7)

2012年9月30日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

低学年・中学年向けの本格的ファンタジー。 世界20か国以上で累計80万部突破の人気シリーズ、第7弾!
「巨人はベリッと屋根をはがすと、コンロの上うえで丸焼きになっていたブタをうばって食べながら、村のはずれに行ってしまったんだ」
巨人チンツーの弟は、村じゅうのものを食べつくしてしまえるほどの大食いでした。タシは、このこまった巨人を追いやることはできるのでしょうか?

ママとあたしの通信簿

2012年8月31日発売
結城乃香/文、暁月まろん/イラスト 定価

美人で仕事もできるママを持つ小学5年の高倉あずさは、容姿や性格、父親がいないという家庭環境にコンプレックスをいだいている。「ママとくらべたら私なんて。将来やりたいこともないし……」
悩むあずさに、周囲の人々は時に厳しく、時に優しく手を差しのべる。おちゃめで明るい親友のミチ、口は悪いが家族思いの兄・祐一、喫茶店の名物主人のトノさん……。あずさは一歩一歩、大人への階段を上っていく。
思春期にさしかかった女の子の揺れ動く気持ちを繊細にえがきながらも、温かな家族のぬくもりをたっぷり感じられる作品です。朝日学生新聞社児童文学賞作家の第2作、朝日小学生新聞の連載小説です。

青い一角の龍王

2012年7月10日発売
西沢 杏子/文、あらき あいこ/絵 定価


班の夏休みの自由研究を「野火川にまつわる『龍王伝説』」にした理子たち。そんな理子たちの前に、龍王が愛するという雪蛍が現れ、目覚めると「森の赤ちゃん」になっていた理子。龍王を眠らせるための子守歌を歌えるのは、「森の赤ちゃん」=理子だけだと知らされますが……。
朝日小学生新聞の人気連載「青い一角シリーズ」でおなじみの理子たちが活躍するファンタジー小説。

西沢 杏子(にしざわ きょうこ):佐賀県生まれ。児童文学作家、詩人。「トカゲのはしご」で毎日新聞小さな童話大賞(山下明生賞)、詩集『ズレる?』(てらいんく)で、第15回丸山豊記念現代詩賞受賞。 今回の作品は『青い一角のギャロップ』『青い一角の少年』(角川学芸出版)に続く、シリーズ3作目。日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員

あらきあいこ:愛知県豊橋市生まれ。雑誌、教材等のイラストほか書籍さし絵『じぶん表現力エクササイズ』(アルク)、『5つの学習習慣』(合同出版)、『親子で実践! 犯罪・危険・事故回避マニュアル』(主婦と生活社)などがある。

ロージーとムサ

2012年7月7日発売
ミヒャエル・デコック/文、ユーディット・バニステンダール/絵 定価

舞台はブリュッセルを思わせるベルギーの大都市。ある日、ロージーとムサはこっそりマンションの屋上に上がりますが、カギをかけられて、閉め出されてしまいます。その後、二人は・・・・・・。
母と子二人暮らしの少女ロージーと移民の子ムサを主人公にしたシリーズ第1作

ミヒャエル・デコック:ベルギーの作家・ジャーナリスト。1972年生まれ。ブリュッセル芸術大学で演劇を学び、テレビなどで俳優として活躍。その後、脚本や文学に活動範囲を広げ、本書「ロージーとムサ」で2011年ベルギー最優秀児童文学賞銀賞(ブーケンベルプ賞)を、「おばあちゃんが小さくなったわけ」(未翻訳)で2011年オランダ最優秀児童文学賞銀賞(銀の石筆賞)を、それぞれ受賞した。

ユーディット・バニステンダール:ベルギーの漫画家、イラストレーター。1974年生まれ。代表作に「ダビットが声を失ったとき」(未翻訳)。

タシと赤い目玉のオニたち (タシのぼうけんシリーズ6)

2012年6月15日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作、
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

「もしいわなければ、ここにいるクモをおまえの上にひっくり返すぞ」
オニはそういうと、タシに箱のなかみが見えるように少しだけふたを開けた。意地悪なオニたちは、タシをおどし、サラシナ姫の居場所を白状させようとします。オニにつかまってしまったタシは、どうやってこのピンチをきりぬけるのでしょうか? 子どもも大人も夢中になったオーストラリアの人気シリーズです。低学年・中学年向けの本格的ファンタジーです。世界20か国以上で累計80万部突破の人気シリーズ、第6弾!

タシと魔女バーバ・ヤーガ (タシのぼうけんシリーズ5)

2012年5月15日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

「バーバ・ヤーガは、タシをむんずとつかんで引きよせると、肌をつまんでいったんだ。「おまえは、おいしそうな子だねぇ」
タシは、子どもが大好物の魔女バーバ・ヤーガにつかまってしまいました。このピンチをタシはどうやって切り抜けるのでしょうか? 子どもも大人も夢中になったオーストラリアの人気シリーズです。小学校学年・中学年向けの本格的ファンタジーです。世界20か国以上で累計80万部突破の人気シリーズ、第5弾!

タシとぐうたらランプの精 (タシのぼうけんシリーズ4)

2012年4月16日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

「魔法のじゅうたんは上へ下へ右へ左へとうねって、ぼくをふるい落とそうとしたんだ」
タシは3つの願いごとをかなえてくれるという、ランプの精に会った話をジャックにしました。しかし、タシが出会ったランプの精は、それはそれはぐうたらで……。タシの願いごとはかなうのでしょうか?
低学年・中学年向けファンタジー小説。タシのぼうけんシリーズの第4弾!

サバのみそ煮のいうとおり

2012年3月21日発売
小川美篤著 定価

「サバのみそ煮のいうとおり」と3回唱えると…
病室でとなえたおまじない。
舞台は全国から病気の子どもが集まる大病院。主人公の6年生明彦をはじめ同じ病室の仲間たちは、みんな明るくて個性的な子どもたちですが、心にいつ死ぬかわからないという不安をかかえています。そんなある日、同じ部屋に入院している元太朗が病院から脱走して……。
筆者は次男の入院に着想を得て、この物語を執筆。作品は第1回朝日学生新聞社児童文学賞の最終選考に残りました。朝日小学生新聞連載時には、小学生だけでなく、保護者の方からも大きな反響がありました。笑いあり、涙ありの豊富なエピソードの中に「命・絆の大切さ」が実感できる小説です。

小川美篤(おがわ・よしあつ):1955年香川県生まれ。早稲田大学政経学部卒。放送作家、児童文学作家。テレビ(映像)では伝えられない、活字の世界を描いてみたいという思いから、創作活動を始める。東京都在住。

タシとひみつのゆうれいパイ (タシのぼうけんシリーズ3)

2011年12月5日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵、加藤 伸美/訳 定価

タシの今夜の晩ごはんは、ゆうれいから教えてもらった“ゆうれいパイ”だよ。村にゆうれいたちがやってきました。タシはゆうれいを追いだすため、知恵をしぼります。そして考えついた方法とは…?
低学年・中学年向けファンタジー小説です。タシのぼうけんシリーズの第3弾!

いつでもだれかの味方です~大江ノ木小応援部 (朝日学生新聞社児童文学賞 第2回受賞作品)

2011年11月30日発売
田中直子著 定価

大江ノ木小学校応援部の新米部長になったハルタ。顧問の先生が長くお休みすることになったため、教頭先生に廃部を言い渡されます。部をなんとか盛り上げて存続させようと奮闘するうち、周りの人たちに応援されていることにハルタは気づきます。
視覚的でテンポの速い描写と、魅力的な登場人物。圧倒的なおもしろさにぐんぐん引き込まれます。人それぞれの事情にそっと寄りそうことを、子どもたちが学んでいきます。人間関係が希薄になりつつあるいま、子どもたちにぜひ読んでほしい一冊です。

田中 直子(たなか・なおこ):熊本県熊本市生まれ。活水女子短大(現・活水女子大)日本文学科卒業。1990年~93年、熊本日日新聞に童話を掲載。愛蔵版県別ふるさと童話館43『熊本の童話』(日本児童文学者協会編、リブリオ出版、2000年)に「ヒメの野望」が収録。

タシとふたりの巨人 (タシのぼうけんシリーズ2)

2011年11月20日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵  加藤 伸美/訳 定価

チンツーは、たったひとまたぎでぼくたちの村にくると、「タシをつれてこ~い!」 って、大声でどなったんだ。山のように大きな巨人チンツーから、そしてタシをさらった盗ぞくたちから、タシは無事に逃げることができるのでしょうか?世界20か国以上で読み継がれる 大人気のタシのぼうけんシリーズ、第2弾!

すずかけ荘のピアニスト

2011年10月25日発売
西村友里著 定価

主人公は、小学校6年生の女の子、奈緒子。母親が入院したため、奈緒子は「すずかけ荘」という古い洋館で、年齢も身の上もさまざまな9人の住人たちと暮らすことになります。ある日、すずかけ荘に、「すずかけ荘のピアニストへ」という手紙がそえられた、差出人不明の花束が届きます。すずかけ荘の住人たちと協力して差出人をさがすうちに、奈緒子は、自分とすずかけ荘とのの深いつながりを知ることになります。ピアノを軸に、人の優しさやあたたかさがえがかれた、ロマンチックな物語。朝日小学生新聞に連載され、女の子からの支持が特に高かった小説です。

西村友里(にしむら・ゆり):1957年京都府生まれ。京都教育大学卒。京都市内の小学校で教師を続けながら、創作活動を続けています。

とおい国からきたタシ (タシのぼうけんシリーズ1)

2011年10月25日発売
アナ・ファインバーグ、バーバラ・ファインバーグ/作
キム・ギャンブル/絵 加藤 伸美/訳 定価

「ぼくがさいごのドラゴンをやっつけたときのことを話してあげるよ」
タシは、将軍から逃げて、遠い遠いところから、ハクチョウに乗ってやって来ました。勇敢で賢いタシの、冒険話のはじまりです。
オーストラリアで現在、16巻まで出ている、人気の児童文学『タシ』シリーズの1巻です。本書は2話構成になっており、毎回お話の最後に、次のお話の伏線がありシリーズものの楽しさを教えてくれます。アナ・ファインバーグはオーストラリアを代表する児童文学作家で、彼女の書く物語は、子どもたちの想像力を刺激してくれます。また、物語には、やわらかなタッチで描かれたキム・ギャンブルの挿絵がふんだんに盛り込まれており、絵本から章立ての本に移行する年頃の子どもたちにもぴったりの本です。前半の第1話が朝日小学生新聞に連載され、低学年向けの本格的ファンタジーとして注目されました。

アナ・ファインバーグ:1956年イギリスで生まれ。3歳のときオーストラリアに移住。青少年向け文芸誌「スクール・マガジン」の編集者をつとめた後、1988年に「クマのビリーとあらしの冬」でデビュー。1992年にオーストラリア最優秀児童図書賞(低学年部門)を獲得するなど、オーストラリアを代表する児童文学作家として活躍している。

バーバラ・ファインバーグ:アナ・ファインバーグの母。タシシリーズをアナ・ファインバーグと共同で執筆。

キム・ギャンブル:1952年シドニー生まれ。さまざまな職を転々とした後、36歳から「スクール・マガジン」に子ども向けのイラストを描き始め、編集者のアナ・ファインバーグと知り合う。1988年にファインバーグと共著の絵本でオーストラリア最優秀児童図書賞(低学年部門)を受賞。その後も、ファインバーグとのコンビで20冊以上の本を出版している。

加藤 伸美(かとうのぶみ):1966年神奈川県生まれ。中央大学文学部卒。新聞や出版社に勤務した後、99年にオーストラリアに渡り、フリーランスの記者としてシドニーやメルボルンの邦人向け新聞に記事を執筆。著書に「ヨーロッパ横断キャンプ旅行」(光文社)。

八月の子どもたち

2011年7月31日発売
甲田天著 定価

先生との約束を果たすため、少年は遠い世界からやってきた――。
昭和33年8月、新潟県・白根町の昼下がり。6年生の翼(つばさ)は、一平と名乗る少年と田んぼで出会った。一平は、「戦時中、学童疎開で世話になった先生を探している」と 翼に打ち明ける。戦中をひたむきに生きた一平と、高度成長期を生きる心優しい翼との心の交流を描く、ある夏の物語。

甲田 天(こうだ・てん):1940年福岡県生まれ。大阪で少年期を送る。中央大学法学部卒業。大阪、東京で広告制作に携わり、現在に至る。2007年、「時の扉をくぐり」で「ちゅうでん児童文学賞大賞」を受賞。新潟市在住。

やさしいおうち

2011年6月30日発売
野原さちこ著 定価

突然転校してきた謎の少年・リョウ。住んでいるのは、丘のふもとの不思議なハウス。四つ葉小学校・五年三組の仲間たちとリョウは、友情のため、コンピューターに立ち向かう。子どもたちと人工知能との不可思議な世界が描かれるミステリータッチのSF小説。
ハラハラ、ドキドキ・・・・。小学生たちが力を合わせて、暴走するコンピューターに挑むバトルが見物。『熱い友情』をテーマに、スピーディーな場面展開が楽しめるエンターテイメントです。朝日小学生新聞の連載小説(2011、5月)を再構成しました。

この空の下で

2011年4月30日発売
井上雅博著 定価

原爆は空から降ってきました。
けれど、僕たちはそれでも空を見上げます。
朝日小学生新聞に連載され、反響よんだ「この空の下で」が単行本になりました。 原爆投下前後の広島を舞台に、戦争や原爆を乗り越えて生きようとする人々の姿が、小学生・高志(たかし)の目を通して描かれています。
新聞連載時には、「今無事でいることにもっと感謝していこうと思った」(小5・女子)、「『命がもうええというまで生きる』などの言葉が心にしみ 入った」(保護者)などといった感想が寄せられました。

ゴエさん 大泥棒の長い約束 (朝日学生新聞社児童文学賞 第1回受賞作品)

2011年2月28日発売
結城乃香(ゆうき・のか)著 定価

朝日小学生新聞の連載小説。朝日学生新聞社児童文学賞の第1回受賞作品です。
小学校生活最後の夏休み、孝太郎は森で出会った汚いおじいさんを家に連れて帰ります。しにせの造りしょうゆ屋の経営がうまくゆかず、ぎくしゃくしていた家族の関係は、おじいさんの登場で少しずつ変わっていくのですが……。
著者の結城さんは京都外国語大学卒業。2001年、娘に語り聞かせたお話をもとにした『夏がくれたおくりもの』で「第4回ちゅうでん児童文学賞優秀賞」受賞していますが、著作が書籍として出版されるのはこれが初めてなので、この「ゴエさん」がデビュー作となります。

pageTOPへ